不妊症の原因
年齢
年齢は不妊の原因の1つで、妊娠するのに、いろいろな影響を与えます。 年上の女性は年下の女性に比べて妊娠するのが難しいです。女性は生まれたときに決まった数の卵子を持っていて、時が経つにつれて、その卵子の数・質ともに低下します。若い女性が年上の女性に比べて妊娠しやすいのは卵子の質が高いためです。
いくつかのテストで、卵巣の中に残った卵子の数を予測することができます。 研究では、女性が35歳以上になると妊娠率は優位に下がり、38歳以上では劇的に下がることが分かっています。卵子の質は年齢が増すにつれて低下します。これは、染色体に異常のある卵子の割合が、年齢とともに増えるためだといえます。
染色体異常の卵子の増加は染色体異常の受精卵の増加に直接つながります。染色体とは私たちの遺伝情報が詰まっているところです。 すべての人間は23組の染色体を持つ細胞からできています。この1セットは精子から、ほかの1セットは卵子からやってきます。卵子と精子が受精するときに、これらのセットが正確にぴったりと重ならなければなりません。 私たちは年を取るにつれて染色体が異常な卵子や、受精する際に卵子と精子の染色体が正確にぴったりと重ならないことが増え、染色体異常の受精卵ができる可能性が高くなります。 一番よく知られている染色体異常としてダウン症があります。これは、正常の23組の染色体に加えて、21組目の染色体がひとつ多くあることをいいます。トリソミー21とも呼ばれます。染色体異常の受精卵は着床率が低いために妊娠率が低いほか、妊娠しても流産してしまう可能性がとても高くなります。
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