妊娠するために
妊娠の可能性を上げる
いくつかの生活習慣は妊娠に劇的に影響する可能性があります。不妊治療に加えてこれらの生活習慣を改善することで妊娠の可能性を上げることができます。
喫煙
妊娠中の喫煙は早産、胎児の発育不足(IUGR)やその他の様々な問題につながるため禁煙する必要があります。また、研究によって喫煙は妊娠の可能性を30%低下させることがわかっています。もし、喫煙されている場合には、禁煙を強くお勧めします。
飲酒
男性女性ともに大量の飲酒は妊娠率を低下させる可能性があります。アルコールをたまに嗜む程度であれば害はありません。しかし、妊娠してからのアルコールの摂取は胎児の成長に大きく影響するため、完全に止める必要があります。妊娠中の安全なアルコールの摂取量という概念はありません。
カフェイン摂取
カフェインを多くとると妊娠の可能性を下げるという研究結果も出ています。カフェインの摂取は1日100㎎までにすることをお勧めします。コップ1杯のコーヒーでカフェイン約100㎎です。
薬物使用
妊娠の可能性を上げ、健康な赤ちゃんを育てるため、妊娠しようとしているときまた妊娠中は麻薬等の薬物の使用は完全に止めることをお勧めします。
ビタミン等のサプリメント
いくつかの研究によって葉酸の摂取が新生児の口唇口蓋裂/神経管欠損の可能性を劇的に低下させることが分かっています。妊娠を試みている女性は1日に最低400㎎の葉酸を摂取することをお勧めします。この葉酸は市販のプリネイタルビタミンにすでに含まれています。葉酸の過剰摂取は他の問題を引き起こします。市販のプリネイタルビタミンに含まれている葉酸以上に葉酸を取る必要はありません。どのプリネイタルビタミンがあなたに適しているか医師に相談してください。
オメガ3脂肪酸もまた妊娠中に摂取することが推奨されています。最近の研究ではオメガ3脂肪酸が胎児の視覚と脳の発達に役立つことが示唆されています。鉛や水銀等の重金属が混入していないブランドのオメガ3脂肪酸の摂取をお勧めします。いくつかのオメガ3脂肪酸にはビタミンAが多く入っている可能性があります。ビタミンAは胎児奇形を起こす可能性がありますので、よく確認してください。
低用量アスピリンは卵巣や子宮の周囲の血流を増やすのに効果的であると研究で示唆されています。この血流を増やすことによって子宮内膜を刺激したり、受精卵の着床を助けます。低用量アスピリンはまた、胎盤内での極小さい血栓を予防し、流産の可能性を低下させます。低用量アスピリンを摂取すべきかどうか医師にご相談ください。
ビタミンAの過剰摂取は胎児奇形を起こす可能性があります。医師の指示通りにプリネイタルビタミンを摂取することをお勧めします。
定期的婦人科検診
不妊治療中でも、通常の産婦人科・内科での定期的な健診を受けることをお勧めします。健診には、毎年の血圧チェック、身体健診、子宮頸がん検診、そして40歳からのマンモグラム等が含まれます。
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