不妊症の診断
子宮外妊娠
子宮外妊娠とは子宮内以外で起こるすべての妊娠のことを言います。通常の妊娠では、卵子と精子が卵管の中で受精し、その受精卵が卵管から子宮内へと運ばれて子宮内の壁に着床します。受精卵が子宮内の壁以外に着床することを子宮外妊娠といいます。ほとんどの場合、子宮外妊娠は卵管内で起こります (受精卵が卵管から子宮内に運ばれず卵管に着床します)。稀ではありますが、子宮外妊娠は卵巣、子宮頚部、腹腔内でも起こることがあります。
子宮外妊娠の症状として、妊娠後の不規則な出血、下腹部・腰・肩の痛み等が挙げられます。もし、このような症状がある場合にはすぐに医師に相談することをお勧めします。子宮外妊娠は早期に発見・治療されないと命に係わる可能性があります。受精卵が卵管に着床した場合、卵管が破裂・出血し、腹腔内で重度の出血を起こす可能性があります。
ほとんどの場合子宮外妊娠の原因はわかりませんが、卵管が何らかの原因でダメージを受けていた場合に起こると考えられています。感染症、子宮内膜症、過去の卵管の手術、またはホルモン剤による治療等が考えられます。卵管内のダメージによって受精卵が卵管内にとどまることにより子宮外妊娠が起こります。子宮外妊娠はまれではありますが、不妊治療や体外受精後に起こることもあります。
コンサルトを予約する